30代 女性
月に1回、子宮筋腫の進行を抑えるためと、疲労回復のために通われている患者さん。
今月は、今までなかった生理痛が急に現れ、5日経っても痛みが治まらず来院。
生理痛が現れるような原因は、思い当たらないとのこと。
睡眠や食事も気を付けているが、運動はこの1ヶ月忙しくてできていない。
1ヵ月間運動しない程度で、ひどい生理痛があるということも考えにくく、全体をチェックしてみた。
すると、背骨はグラグラの状態で全く安定感がなく、仙骨(背骨の一番下にある逆三角形の骨)とかかとは、水に浸かっているように、むくんでいて形がはっきりしないような状態である。
仙骨も� �かとも、骨盤内臓器(子宮・卵巣・膀胱・前立腺など)の反応が現れるとても大事な場所。
いびき扁桃
そして、この患者さんは、子宮筋腫をいくつも持っていて、何年も前から全摘をしなければならないと、医者から言われている。
子宮筋腫の進行が早まったことで、痛みが出ている可能性も出てきた。
まず、この背骨と仙骨、かかとのむくみを取り安定感をつくるよう、お灸を行う。
次に仰向けになってもらうと、今までは、お腹が痛く仰向けにはなれなかったらしいが、背中のお灸で大分楽になり、仰向けでも大丈夫そう。
そこで、お腹を触ると、全体的に張っている。
生理痛の時、お腹は大体張るものだが、この張っている状態も、今までよりやわらいできたとのこと。
脈からは、陰気が足りなく、陽気が興奮状態にあ� ��。(この場合の、陰気は、下半身のパワー、陽気は、上半身のパワー。)
痛みのためにこする
そこで、陰気を補うようにお灸をし始めると、「目を使いすぎたことも、問題ありますか?」と聞かれた。
目で何かを見る時には、血を最も使う。(こういう状況が、陽気を興奮させている。)
当然、生理前に目を使いすぎれば、血が足りなくなり、子宮の掃除がしにくくなるため、出血や痛みが長引いてしまう。
生理で出血すると、陰気は一時的に少なくなる。
これは、血が陰気の一部であるということにつながる。
この患者さんは、この1ヶ月間非常に忙しく、生理1週間前が特に忙しかったそうである。
仕事は、PC作業ということで、目はかなり使ったのだろう。
脈で、陰気が足りないのは、血が足りないことの現れ� ��ったようだ。
従って、陰気を補う治療を始めると、すぐに、目の疲れも、お腹の張りも、お腹と腰の痛みも消えていった。
疲労の原因となる
今までは、生理前に治療を受けるようにしていたらしく、その結果、陰気を補うことが前もってできていたため、生理痛がなかった。
今回は、忙しさのせいで、生理後の予約しかとれず、今回の症状が出たものと思われる。
ただし、常に、陰気が足りなくなってしまう体調自体も問題であり、これは、子宮筋腫の影響だと考えられる。
子宮・卵巣・腎臓は、最も陰気を必要としている臓器である。
子宮に問題がある以上、常に陰気を補い続けなければならない。
かといって、子宮を全摘すれば良いかというと、まだ30代である。
かなり難しい問題だ。
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